できないことに寄り添う

子供のことで悩むとき。たとえば排泄。おしっこやうんちを極限までガマンしてしまう。たとえば服。なぜか前後反対にシャツを着てしまう。見守ろうと心がけているものの、自分に余裕がない時などはついついこちらも我慢できずに怒り口調で接してしまうこともあります。

 


先日絵本作家のヨシタケシンスケさんが書かれていた本の中に、こんな言葉がありました。

「相手の『できないこと』に寄り添うことの難しさ。人の悩みとはつまりそういうことなのではなかろうか。」

まさにそうなんだと思います。

できない姿をそばで見ていて、もどかしいからついつい手伝おうとしてしまいます。でも、その「できない」にもそばで寄り添える存在でありたいのです。

 


成功体験ももちろん大切だとは思いますが、失敗体験、実際に自分でやってみてうまくいかなかったことを子どもが経験することも大切にしたいです。子どもから失敗するチャンスを奪わないようにしたいのです。なので、思い通りにならない子供の姿を見守ろうと思いながら、寄り添う努力はしつつも、つい我慢できず思い通りにならない自分もまた、たいへんだなぁと日々感じています。