どうでもいいことがどうでもよくない

子育ての本質って、何なんだろうか

 

子供の命を守ること
健康な生活ができる環境を整えること(身体的、精神的に)


命に危険が及ぶようなことは何が何でもあってはならないし、
万一あったとしても、全力で守らなければならない
それが親の使命だと思います。


身体に怪我をさせるようなことはしてはならない
暴力をふるったり、言葉で脅かしたり なんていうのは、もってのほかです。


「お父さん(お母さん)と一緒にいると安心だ、安全だ」 と思えるような、
心の平穏を当たり前のように保ち続けること。


そんな当たり前のことですが、これには親自身の努力や忍耐、 使命感、人格形成が不可欠です。
もちろん呼吸するように当たり前にできる親もいると思いますが 、少なくとも自分はそうではないです。
「お父さん(お母さん)はがんばってますよ」 という姿勢は微塵も見えないくらい、
涼しい顔で育児したいのですが、それがどれだけ難しいことか。

日々悩みは絶えません。


突然ですが、息子(4歳)は大の車好きでして。
今日おやつに食べたスナック菓子のパッケージに、 パトカーが載っていまして。
夜、ゴミ箱にそのパッケージが捨てられているのを見つけて、「 これは捨ててほしくない」と、半泣きで言ってきました。


嫌じゃないですか?
私はいやでした。
もちろん、彼の車好きの気持ち、それを日常の遊びの「なにか」 に使いたいという思い、はわかります。理解もできます。 その気持を否定するものでもありません。
でも、スナック菓子のパッケージなんですよね。 ゴミが家の中に散らかっているのはいやなんです。

 

そこで、私から、
父:「パッケージの中をよーく洗って、 洗ったあとに床を濡らさないで戻ってこれたら、 置いておいて良いよ。もし床が少しでも濡れてたら捨てるからね」
子:「わかった!」
というやり取りがあって、意気揚々洗って戻ってきました。
で、結構きれいに洗ってきてるんですよね、幸か不幸か。
でも結局少し濡れているところがあったので、 ここがチャンスとばかりに、半ば難癖をつける形で、 お断りしました。
普段はなるべくフラットでありたいと思っているのですが、 こういう、子供との意見が対立するときには、本当にだめです。 ここは上から下に思いっきり命令、脅迫口調でしたね、 ふりかえると。


結局その後は、パッケージの車の部分だけハサミで切り抜いて、 大事にしまっていたんですが 。そんな息子の姿を見て、今のやり方はよくなかったな、 と反省しています。
そんなにパトカー好きなら、またそのお菓子かってやるやん、 と振り返って思いながらも、
その時は譲れないスイッチが入ったというか。


子育ての本質=子の命・健康を守ることからは、 だいぶ離れた些末なできごとですが、
まだまだその「些末」なことを見過ごせない自分もまた、 これから育てていかねばならないな、と思う今日このごろでした。
おしまい。