親時代の黄金期

親時代の黄金期っていつなのでしょうか。

 

腹が減ってつまみ食いしている子ども。極寒の中砂場で遊び続ける子ども。一緒にいると自分のペースで過ごせません。私の場合、こんな日が続くと3日目には心の余裕残高がゼロになります。

 


先日、職場の先輩と話をしているときのこと。昨年まで息子さんの野球の送り迎えだなんだで、単身赴任なのに毎週末自宅に帰っては、日焼けしてまた大阪で仕事する、というような日々を過ごしていました。が、そんな息子さんも中学生になり部活やゲーム(あつ森)で忙しくされているようで、コロナもあって今ではすっかり子どもと過ごす時間が減ったそうです。

 


一方で私。コロナで在宅勤務が中心となり、自身の考え方の変化もあり、家族と過ごす時間がこの1年増えました。休める時は休みをとって、子どもたちと公園に行くことも増えました。

それまでは恥ずかしながら平日は仕事ばかり、週末限定の親業でしたので、1週間ぶりに子どもと過ごすと、子どもが立ったり話したりできるようになっていて、子どもって一気に大きくなるんだなーと、のんきに思っていました。

が、平日にもそうやって子どもと過ごす時間があると、できなかったことができるようになるまでの、「できそうになる」瞬間に立ち会えることがあり、これまで以上に成長を感じたりもします。

たとえば、ジャングルジムにトライして2段くらい登れるようになったり。前まで怖がっていた滑り台にチャレンジしようとする姿。鬼滅の刃やアナ雪のキャラクターの名前を連呼する姿。きっと幼稚園で、お友達が遊んでいるのを見て、自分もやりたかったんだなーと、色々想像しながら微笑ましく感じています。

 


で、冒頭の先輩の話を聞いて、子どもがいずれ自立して離れていくんだという当たり前のことに、気付かされました。

 

そうか。こんな微笑ましいシーンがいつまでも続くわけがないんですね。

だとしたら自分の親時代の黄金期はいつなのか。まさに今ではないか。

長くてもあと10年もしたら、会話も減りきっと父の肩身は狭くなるばかり…。と想像したらとても寂しくなったので、心の余裕が無くなった時は、自分の親としての黄金期は今なんだと思い出しながら、今の子供の成長を楽しみに見守りたいです。