はじめてのガイコク
この夏、家族で初めて海外旅行に出かけました。
私、妻、子供(小1)、子供(年中)の4人。
7月後半、7泊9日。
妻と話していて「海外行こう!」となったきっかけは覚えているのですが、そもそもなんでその時そういう話になったのだろう?と振り返ると、その答えは大きく3つあったのかな、と思います。
1.海外旅行が好きだから。
自分自身も、妻も、海外旅行が好きで、学生時代から、しょっちゅうというほどではないですが、ちょくちょく行ってました。
異国の地にいるという高揚感。
未知との出会い。
ワクワクドキドキ感。
日常から切り離された時間。
自身がマイノリティーにある環境。
そんなものを全部ひっくるめて、好きなんだと思います。
2.実際に体験してみたい。子供にも身をもって経験してほしい。
子どもたちにとっての「ガイコク」」は、本や映画にでてくる場所。
でも、「ガイコク」って何?よくわからんけど、「ニホン」と何が違うのん?
という状況だったと思います。
それを実際に体験してみることで、「ガイコク」が今よりリアリティのあるものになるんじゃないかな、と。実際に行って感じることそれ自体を、経験してほしいし、自身も経験したいなと思っていました。
3.思い出づくり。
子どもたちのために、というのももちろんありますが、自分自身のためといった方が、正直言って正しいです。
子どもたちはこれからますます一人でできることが増えて、自身の世界も広がっていくと思います。子どもたちと一緒にいられる時間って、本当に短くて貴重なんだな、と心からそう思います。
子どもたちと手をつないで旅行に出かけて、いろんな経験を一緒にできるって、最高の思い出じゃないかと。
2年前の夏に読んだ、『DIE WITH ZERO』にかかれていた言葉。
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「人生で一番大切な仕事は『思い出づくり』」
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この言葉が今でも自分の中で響いていて、やりたいことには賞味期限があることを、思い出させてくれます。
国際間の移動のハードルが下がった今こそ、家族と一緒に世界を歩いてみたい!
と思うようになったのです。
ところで、なぜ海外なの?なぜタイにしたの?と聞かれることもあり、自分自身、なんでだっけ・・・?と思うことがありましたので、それも書いておきます。
疑問1)なぜ海外なの?
うーん、やってみたかったから。チャレンジしてみたかったからですかね。
海外旅行って、国内旅行に比べて大変なことが多いと思うんです。
たとえば・・・
ごはん(甘い辛い、生野菜は食べづらい、口に合わない、水道水飲めない・・・etc)
治安(夜出歩くの怖い。ひったくりとかもありえる。)
気候(暑い、寒い)
清潔さ(特にトイレ。)
コミュニケーション(言葉が違う)
みたいな、何をするにもストレスや負荷がかかる中で、どれだけ楽しめるかな、という好奇心が勝ったんだと思います。
大人2人でも、一週間ずーっと一緒にいたら、さすがに疲れるしケンカもする。その中で、子ども2人を見てられるのか?と、行かない理由も探せばいくらでも見つかりますが、自分がやってみたいことをやる、という気持ちを優先しました。
疑問2)なぜタイ?
チェンマイに行きたかったから。
第1子妊娠がわかる直前に、タイ・チェンマイに行く計画をしていました。
映画『プール』の舞台になった場所に泊まりたいというのが、そもそものきっかけだったんです。
当時予約までしていたのですが、妊娠がわかって、結局キャンセルをしました。
なので、8年越し?の思いが叶った感じです。
●resort hoshihana
https://www.resorthoshihana.com/
●映画『プール』
また、10年前に妻と2人でバンコクに行ったのですが、バンコク市内の活気がすごい印象的で。朝、移動しようと乗った電車の中は、若い人だらけで、「なんか勢いあるなー!」と感じたことが、未だに忘れられなくて。当時働きだして間もない頃だった自分にとっては、通勤電車内は年長者ばかり、息が詰まるなあと感じていた頃だったので、タイのこの光景は余計に印象的だったのかもしれません。
ですので、アジアの、勢いある都市に行って、あのとき感じたパワーや活気みたいなものが今どうなっているのか、自分の目で見てみたい!というのも、もう1つの理由です。
行程の詳細は、ここでは省きますが、帰ってきて思ったこと。
それは、「行ってよかった!」
これに尽きます。すべてが楽しかった。
5年ぶりの海外。10年ぶりに訪れたタイ、バンコクには、大阪のグランフロントやルクア、リンクス梅田をぜんぶ足しても足りないくらい(言い過ぎ?)、巨大なショッピングセンターがいくつもあって、10年前に感じた勢いが、目に見える形になって、今回もまた衝撃を受けました。物価も安いイメージでしたが、そこまで安くはなく、日本とそんなに変わらないな、という印象です。円安というのもあると思います。1バーツって、だいたい3円くらいのイメージだったのですが、今回は4円ちょっとくらいで。それだけで3〜4割アップですものね。
子供の成長も感じられました。
お年玉をバーツに両替して、自分の欲しいものを買っていました。お買い物したあとは、「コープンカップ」(ありがとう)と言ったり。あいさつしたり。
日本ではめっきり見なくなった野良猫や野良犬に興味津津で。
ごはんも、程度の差はあれ、2人とも何でも食べていました。
日本とタイでは、時間が違うということ。時差があるということも知りました。
飛行機でもシートベルトを締めるということ。降下するときは耳が痛くなる経験もしました。
雲の上から、空からの景色がどんなものなのか、自分の目で見ることができました。
これらリアルな経験は、きっと自分オリジナルのもので、彼らから発せられる言葉もリアルなものです。
何より家族全員、健康で、無事に帰って来れたこと。それがいちばん。
そして旅行中、皆を励ましながら、Grabを駆使したり、調べ物をしてくれたり、疲れている中米を炊き夜ご飯を準備してくれたり。一緒に過ごす時間を楽しくしてくれた妻に感謝です。
最後に。旅に出るたびに思うのですが、旅に出ると「次はどこに行こうか?」と考えます。
旅に出て、次の旅に思いを寄せる。
というわけで、次はどこに行こうかなぁ。
ちょっとずつ溶けるように、日本での日常に戻りながら、想像を膨らますのもまた楽しいものです。
おしまい。